毎年4月、5月は固定資産税や自動車税の納付書類が家に届いてお金が一斉に無くなっていく感覚になりませんか?私はあります。納付書の束に気持ちが重めになって一つ一つ細かい数字などは見る気も起きず、納税額だけ確認してあとは引き出しへ。こういう方、私だけではなく案外多くの方がそうなのではと思ったりします。
なぜそう思うかというと売却のご相談を受ける時に建物の面積や築年数など確認させて頂くのですが、よく分からないと答えられる方が結構多いのです。建物の登記をしていなかったり、建物の測量をしていないと正確な日付や面積はでませんが、納税通知書の明細には自治体にある記録が元にはなりますが、築年や面積が記載されていたりします。また、土地の地番が細かく分かれている不動産を持っている方は土地の地番が明細に記載されているので土地の住所がわかったりします。査定の参考目安になりますし、築年数が不明の建物なんかは唯一の手掛かりになります。不動産の査定は色々な要素を組み合わせて金額を算出しますが、まずは面積と築年数が基本になってきます。よく知らなかったとおっしゃられる方はこの機会に少しじっくり見てみてはいかがでしょうか?更に言えば、売却のご相談の際にはお手元に準備して頂けると大変助かります。
課税評価額にも注意を払って見てみるのも大事です。固定資産税課税評価額は3年に一度改定があり、評価額が下がったり、上がったりします。比較的田舎の土地にお住まいの方だと大半の方が土地の評価が現状維持で建物の評価が少しづつ下がっている方が多いとは思います。ただ、相続や、売買のタイミングで評価額が上がることもあるようです。
余談ですが、我が家はド田舎の不便な土地を相続したのですが、固定資産税は特に何も気にしていませんでした。ところが、下がることや現状維持の価格だろうと想像は出来ても評価額上がることは想像していない中、相続手続きを終えた翌年にあたる今年、納付税額がアップして請求がきたのです。「この不便な田舎で…評価上がるの?」信用できず地元自治体に電話し、何かの間違いではないかと確認しても間違いではないとの回答。相続登記手続きは書類の申請が完了すればあとは安心して過ごせる思っていた矢先の不意打ちの増税。泣けます。でもしっかり納税はします。でも間違いではないかと自治体に確認も必要です。時々間違えて請求しないでもよい物件を記載して納税額が増えていたことも弊社でもあります。よって納税通知書は毎年じっくり前年度と見比べて観察する。これは大事です。